TBSの日曜劇場『VIVANT』シーズン2をめぐり、放送内容について新たな議論が起きています。
2026年10月28日、立憲民主党の小西洋之参院議員がXで、特定の国を敵役として描く番組編集について、民放連の放送基準や放送法との関係を指摘しました。
同じ日にはTBSの龍宝正峰社長も、作品の演出をめぐる批判について会見で説明しています。
このニュースを見て、気になった人も多いのではないでしょうか。
「VIVANTは放送中止になるの?」
「小西議員は何が問題だと言っている?」
「放送法違反は本当なの?」
今回は、小西議員の実際のX投稿、TBS社長の会見、放送法の規定を整理しながら、今後の放送への影響を調べました。
VIVANTは放送中止になる?11月1日の放送予定を確認
2026年10月29日現在、『VIVANT』の放送中止は発表されていません。
TBSの公式番組表には、11月1日(日)午後9時から第23話の放送予定が掲載されています。
また、『VIVANT』公式サイトにも第23話の放送案内が掲載されています。
次回の放送は、TBS公式番組表の『VIVANT』第23話で確認できます。
今回の問題は、ドラマの表現と放送基準をめぐる議論です。
小西議員が法律との関係を指摘したことと、番組の中止が決まったことは別の話になります。
では、小西議員は具体的に何を問題視したのでしょうか。
小西議員はVIVANTの何を批判した?Xの実際の投稿
2026年10月28日、小西洋之議員は自身のXで、『VIVANT』をめぐる放送基準上の問題について投稿しました。
投稿の中心となっているのは、特定の国を敵として描き、悪役に仕立てる番組編集は、民放連の放送基準に反するのではないかという指摘です。
小西議員は、民放連の放送基準にある国際親善や国・民族への配慮に関する規定を紹介し、放送法との関係にも言及しています。
実際の投稿はこちらです。

小西議員が指摘した放送基準とは?
小西議員が引用したのは、日本民間放送連盟が定める「日本民間放送連盟 放送基準」です。
特に関係するのが、第2章「法と政治」にある次の規定です。
これらは実際に民放連の放送基準に記載されています。
全文は日本民間放送連盟の公式放送基準で確認できます。
今回の『VIVANT』では、中国の秘密情報組織が日本人の諜報員を拷問する描写が問題視されました。
そのため、特定の国に関係する組織を敵役として描くことが、国際親善や民族感情への配慮という観点から適切なのかが議論になっています。
一方で、ドラマは実際のニュースを伝える報道番組ではなく、架空の物語です。
実在する国が登場するフィクションで、どこまでの表現が認められるのか。
今回の問題の中心には、この難しい論点があります。
TBS社長は何と言った?完全なフィクションと説明
小西議員の投稿と同じ10月28日、TBSテレビの龍宝正峰社長は定例記者会見で『VIVANT』について説明しました。
ここで時系列を整理しておきましょう。
龍宝社長の会見は、小西議員のX投稿に直接反論するために開かれたものではありません。
会見では、それ以前から中国メディアなどが批判していた、ドラマの暴力描写や国の扱いについて説明しています。
TBS側は、作品がフィクションのエンターテインメントであることを強調しました。
また、特定の国をおとしめたり、国家間の対立をあおったりする意図はないと説明しています。
一方、TBS側は、制作にあたって民放連の放送基準を踏まえていることも説明しました。
過激な場面では注意を促すテロップを表示するなど、表現への配慮を行っているという立場です。
会見の内容は、スポーツ報知の10月28日の記事でも詳しく紹介されています。
また、共同通信のXでも社長の会見が報じられています。

こちらは社長本人の投稿ではなく、共同通信が会見内容を報じたX投稿です。
なぜ中国メディアから批判された?
今回の議論は、小西議員の投稿から突然始まったものではありません。
『VIVANT』シーズン2では、中国の秘密情報組織による拷問などの場面が描かれています。
これについて、中国共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」や中国国営中央テレビなどが批判的に報じました。
中国メディア側は、中国を脅威として描き、対立を生み出すような内容だという見方を示しています。
一方、TBS側は、ドラマは架空の物語であり、国家間の対立をあおる意図はないと説明しています。
今回の対立点は、作品の制作者が何を意図していたのかという問題だけでなく、視聴者や海外の人々にどのように受け取られるのかという問題でもあります。

中国メディアによる批判からTBS社長の会見、小西議員のX投稿までの経緯を整理
VIVANTは本当に放送法違反なの?法律を確認
ここは特に重要な部分です。
2026年10月29日時点で、『VIVANT』が放送法に違反したと正式に認定された事実は確認できません。
まず、民放連の放送基準は、民間放送事業者が番組を制作・放送する際の自主的なルールです。
一方、放送法は国が定めた法律になります。
ただし、この二つは無関係ではありません。
放送法第5条では、放送事業者が番組の編集基準を定め、その基準に従って番組を編集することを求めています。
TBSも自社の放送基準を公開しており、民放連の放送基準を準用することを定めています。
つまり、小西議員が放送基準の問題を放送法と結びつけていることには、条文上の論点があります。
一方、あるドラマの描写が実際に基準に違反しているかどうかは、具体的な内容や文脈も踏まえて判断する必要があります。
放送基準違反と放送中止は同じではない
違いを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 民放連放送基準 | 番組制作に関する自主的な基準 |
| 放送法第5条 | 番組基準を定め、それに従う義務を規定 |
| 小西議員の発言 | 基準違反と法律上の問題を指摘 |
| TBS側の説明 | 基準を踏まえて制作していると説明 |
| 違法性の正式認定 | 現時点で確認されていない |
| 放送中止の発表 | 現時点で確認されていない |

放送基準と放送法の関係、法律違反の指摘と正式な認定の違いを図解
さらに、放送法第3条には、放送番組の編集の自由を守る規定もあります。
そのため、法律との関係が議論になったからといって、直ちに番組が停止される仕組みではありません。
条文はe-Gov法令検索の「放送法」で確認できます。
また、TBSが実際に定めている基準はTBS公式の放送基準で公開されています。
今回の問題は、政治家による指摘と放送局側の説明が示された段階であり、それだけで違反が確定したわけではないのです。
VIVANTの第23話や最終回への影響は?
『VIVANT』を毎週楽しみにしている視聴者にとって、最大の関心は今後の放送予定でしょう。
TBSの公式サイトでは、11月1日(日)午後9時からの第23話が案内されています。
少なくとも10月29日時点では、今回の問題を理由とする放送中止や放送延期の発表は確認できません。
また、番組公式サイトでは、次回放送の情報も通常どおり公開されています。
今後、新たな説明や番組編成の変更があれば状況は変わる可能性があります。
ただ、現段階で「放送中止が決まった」「最終回がなくなる」といった情報を事実として扱う根拠はありません。
視聴者としては、SNS上の憶測ではなく、TBSが正式に案内している放送予定を確認することが重要です。
まとめ|VIVANTの放送中止は決まっていない
今回は、小西洋之議員が『VIVANT』の放送基準について指摘した問題と、TBS社長の会見、今後の放送予定を整理しました。
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今回の議論は、単純にドラマが面白いかどうかという話ではありません。
フィクションで実在する国や組織を描く場合、表現の自由と国際的な配慮をどう両立させるのかという問題が含まれています。
小西議員は放送基準の観点から問題を指摘し、TBS側は創作上の意図や制作上の配慮について説明しました。
どちらの主張についても、実際の投稿や会見内容を確認したうえで考える必要があります。
]2026年10月29日現在、『VIVANT』の放送中止は発表されておらず、11月1日の第23話は予定どおり案内されています。
今後の放送に影響があるのかどうかは、引き続きTBSの正式発表を確認していきたいところです。


