「若い頃にやんちゃして、経歴に傷がある」
「現場(営業)は得意だけど、数字(管理)は苦手だ」
そんなビジネスマンにこそ知ってほしい男がいます。
加賀百万石の創業者、【前田利家(まえだ としいえ)】です。
彼は若い頃、派手な格好をして暴れ回る「傾奇者(歌舞伎者=今のヤンキー)」でした。
しかも、上司(織田信長)のお気に入りを斬り殺してクビになるという、とんでもない「挫折(懲戒解雇)」を経験しています。
しかし、彼はそこから這い上がり、最終的には豊臣政権のNo.2、そして徳川家康さえも一目置く「五大老」にまで登り詰めました。
なぜ、ただの暴れん坊が、巨大企業のトップになれたのか。
そこには、徹底した「数字へのこだわり」と「信用の積み上げ」がありました。

「結果」でしか信頼は取り戻せない
信長から勘当(クビ)された利家が、組織に戻るために取った行動。
それは、勝手に戦場に現れて、「誰よりも首を取る(成果を出す)」ことでした。
彼は無給・無所属の状態で戦い続け、最終的にその執念に負けた信長が帰参を許したのです。
謝罪よりも圧倒的な数字
一度失った信頼は、言葉や謝罪では戻りません。
「圧倒的な数字(成果)」だけが、過去のマイナスを帳消しにしてくれます。
失敗した時こそ、言い訳を捨てて、泥臭く現場で汗を流す。
その姿を、誰かが必ず見ています。
※失敗から立ち直るための強いメンタルや、信頼構築の心理学を学ぶなら、『GIVE & TAKE』や『影響力の武器』がおすすめ。利家のように「与える人」が最終的に勝つ理由がわかります。
「ケチ」と言われてもキャッシュを握れ
利家は、武将にしては珍しく「そろばん」が得意で、経理に細かい性格でした。
部下から「ウチの殿様はケチだ」と陰口を叩かれるほど、無駄な出費を嫌いました。
しかし、彼が金を貯め込んだのは私利私欲のためではありません。
「いざという時、金があれば良い武器が買え、良い兵を雇え、部下を守れる」
ことを知っていたからです。
財務の健全性が組織を守る
ビジネスへの応用は明白です。
「売上(攻め)」だけでなく「利益(守り)」を重視すること。
景気が良い時に調子に乗って散財せず、内部留保(キャッシュ)を厚くしておくこと。
【財務の健全性こそが、組織が長く生き残るための生命線です。】

「貸し」を作ってレバレッジをかける
利家はケチでしたが、使うべき時は豪快に使いました。
特に、親友である豊臣秀吉や、他の武将たちが困っている時には、惜しみなく大金を貸しました。
しかも、「借用書を取らない」こともあったと言います。
これは、「金」以上の価値がある「恩(信用)」への投資です。
彼が晩年、徳川家康と対等に渡り合えたのは、多くの武将たちが「利家さんには恩があるから」と味方についたからです。
最強の資産は「友人」
金の多さではなく、「困った時に助けてくれる友人の多さ」で決まります。
ここぞという時に、見返りを求めずに他者に投資できるか。
その「男気」が、最終的に大きなリターンとなって返ってきます。
※利家のような「数字に強いリーダー」になるには、会計の基礎知識が必須です。『稲盛和夫の実学』や『財務3表一体理解法』は、経営と会計の関係をわかりやすく学べる名著です。
まとめ:現場力 × 会計力 = 最強
前田利家は、「槍(現場力)」と「そろばん(会計力)」の両方を持っていました。
だからこそ、乱世を生き抜き、加賀百万石という偉大な遺産を残すことができたのです。
ビジネスパーソンも同じです。
現場で戦う力も大事ですが、それと同じくらい「数字を読む力」と「信用を築く力」が必要です。
もしあなたが過去の失敗に悩んでいたり、将来に不安を感じているなら。
利家のように、まずは目の前の仕事で結果を出し、コツコツと信用(と貯金)を積み上げていきましょう。
【「信用」さえあれば、人は何度でもやり直せるのです。】
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