「商品はいいのに、売れない」
「スキルはあるのに、指名されない」
ビジネスの世界では、あるあるですよね。
でも、はっきり言います。
実力があることが「売れる条件」ではありません。
「見つけてもらうこと」が先です。
戦国末期。
すでに秀吉によって天下の大勢が決した頃、遅れて登場した若者がいました。
奥州の独眼竜・伊達政宗(だて まさむね)です。
彼は、完全に時流に乗り遅れた「後発組」でした。
しかし、彼は腐りませんでした。
それどころか、強烈な「演出力(パフォーマンス)」を武器に、トップ層へ食い込んだのです。
なぜ、後発の彼が、先行者たちを出し抜いて存在感を示せたのか?
そこには、現代の私たちも学ぶべき「極太のセルフブランディング術」があります。

「見た目」が9割。ビジュアルでキャラ立ちせよ
政宗といえば、何を思い浮かべますか?
そう、あの「金色の三日月の前立て」がついた兜です。
あれは戦場において、異常なほど目立ちます。
さらに彼は、自分の部隊にも虎や豹の毛皮を着せ、金ピカの装備をさせました。
派手な格好をする人を指す「伊達者(だてもの)」という言葉。
これは彼の軍団が由来です。
答えはシンプルです。
「数千、数万の兵の中で、埋もれないため」です。
パッケージが弱い商品は手に取られない
実力が拮抗している時、選ばれるのはどっちでしょうか?
間違いなく、「印象に残った方」です。
彼は自分の隻眼(片目)すらも、ミステリアスなキャラクターとして利用しました。
現代のビジネスも同じです。
- SNSのアイコン
- Webサイトのデザイン
- プレゼン資料の表紙
「一目で誰か分かる」ビジュアル・アイデンティティを持っていますか?
中身を見てもらうには、まず外見(パッケージ)で足を止めてもらうしかないのです。
※「自分の強みをどう見せるか?」に悩んでいるなら、クリエイター必読の書『クリエイティブの授業(STEAL LIKE AN ARTIST)』や、マーケティングの名著『ドリルを売るには穴を売れ』がおすすめです。
リスクを冒して「伝説」を作るパフォーマンス
政宗の最大のハイライトは、秀吉に遅参(遅刻)した際の謝罪です。
普通なら、切腹させられても文句は言えません。
しかし、彼はなんと「死装束(白装束)」を着て現れました。
さらに、背中には金箔の十字架を背負っていたとも言われています。
「いつ殺されても構いません」
という、決死のパフォーマンスです。
ピンチこそ最大のプレゼン機会
これを見た秀吉はどうしたか?
その度胸と演出の面白さに爆笑し、

「お前、食えないやつだな」
と、罪を許したどころか、彼を気に入りました。
ただ真面目に謝るだけなら、その他大勢の「負けた大名」で終わっていたでしょう。
彼は「自分の命すらエンターテインメントにする」ことで、ピンチをチャンスに変えたのです。
謝罪やトラブル対応こそ、相手の記憶に刻まれるチャンス。
予想を裏切る行動で感情を揺さぶれば、あなたは「伝説」になります。

「野心」を隠さず、しかし「現実」には適応する
政宗は、晩年まで「あわよくば天下を」という野心を捨てませんでした。
しかし、行動は極めて冷静でした。
「戦(いくさ)」の時代が終わったと見るや、彼はすぐに「経済」と「文化」にシフトします。
- 新田開発を行う
- 仙台を豊かな都市にする
- 美食を極める(ずんだ餅、仙台味噌など)
夢と実利のバランス感覚
「天下取り」という夢は見つつも、「地方創生」という実利をしっかり取る。
このバランス感覚があったからこそ、彼は徳川の世でも生き残れたのです。
夢を語るのはタダです。
大きな野心(ビジョン)を見せて人を惹きつけつつ、足元では泥臭く数字(利益)を作る。
この「二面性」こそが、リーダーの魅力になります。
※政宗のような「人を動かすパフォーマンス」や「説得力」を身につけたいなら、社会心理学の決定版『影響力の武器』がバイブルになります。なぜ人は「見た目」や「権威」に動かされるのかが分かります。
まとめ:後発組なら「派手」にいけ
伊達政宗の生き方は、レッドオーシャンで戦う私たちへの応援歌です。
「もう市場は飽和している」
「今さら参入しても遅い」
そう嘆く必要はありません。
市場が成熟しているなら、政宗のように「誰よりも派手に、誰よりも面白く」登場すればいいのです。
遠慮はいりません。
今日から、あなたも自分のビジネスに「三日月の兜」を被ってみませんか?
まずは、SNSのアイコンを変えるところから始めてみましょう。


