「会社が倒産して、職を失ってしまった」
「プロジェクトで大失敗し、左遷されてしまった」
「一度レールから外れたら、もう這い上がれない日本社会が辛い」
ビジネスパーソンなら誰でも、失敗や転落への恐怖を持っています。
一度「負け組」になったら、もう二度と浮上できないのではないか?
しかし、戦国時代に、
「全財産没収・ホームレス(浪人)」
というドン底から、元の地位(大名)まで這い上がった男がいました。
西国無双の将、立花宗茂(たちばな むねしげ)です。
関ヶ原の戦いで敗れ、領地を没収された彼は、その日の食事にも困るほどの貧乏生活を送りました。
しかし、彼の周りからは人が離れず、最後には敵であった徳川家康・秀忠に請われて、奇跡のV字回復を果たしました。
なぜ彼は、一度すべてを失っても、再び選ばれたのか?
今回は、キャリアの危機に直面しているすべての人に贈る、宗茂流「再評価される生き方」と「信用資産の作り方」について解説します。

1. 「義理堅さ」が最大のセーフティネット
宗茂が関ヶ原で西軍(負け側)についたのは、秀吉への恩義があったからです。
東軍(家康)につけば勝てると分かっていても、彼は裏切りを選びませんでした。
敗戦後、彼は全てを失いましたが、その損得より義理を通す姿勢は、敵将である加藤清正や、勝者である徳川家康に強烈な印象を残しました。
目先の損得で動かない
ビジネスへの応用です。
「あの人は、どんな時でも裏切らない」という評判を作る
これが、あなたが失敗した時に作動する最強のセーフティネットです。
調子が良い時だけ擦り寄ってくる人は、落ち目になると一瞬で消えます。
しかし、宗茂のようにバカ正直なまでの誠実さを貫いていれば、必ず誰かが手を差し伸べてくれます。
※ 彼はなぜ、勝ち馬に乗らなかったのか?不器用だけど誰からも愛される、宗茂の生き様。ここから「本当のキャリア戦略」が見えてきます。
2. 圧倒的な「実務スキル」を腐らせない
宗茂はただのイイ人ではありません。
「西国無双(西日本で最強)」
と秀吉に称賛されたほど、武芸と統率力(実務スキル)がズバ抜けていました。
浪人生活中も、彼は腐って酒に溺れることなく、家臣たちと鍛錬を続けました。
いつでも現場復帰できるようにスキルを磨き続けたのです。
だからこそ、家康は「あほどの男を野放しにするのは惜しい(怖い)」と、彼をスカウトしました。
芸は身を助く
ビジネスへの応用です。
・スキルは奪われない 会社や地位はなくなっても、あなたの腕(技術・知識)は誰にも奪えません。
・準備し続ける チャンスは突然来ます。その時に「鈍っている」のが最大のリスクです。
「今は無職だから」と腐らず、牙を研ぎ続けていたからこそ、宗茂は再雇用の切符を掴めました。

3. プライドを捨て、泥水をすする覚悟
大名から浪人への転落。
普通のプライドが高いエリートなら、耐えられずに自害していたかもしれません。
しかし宗茂は、家臣たちが作ってくれたお粥を感謝して食べ、加藤清正からの援助も素直に受け取りました。
「生きていれば、必ず好機はある」
そう信じ、変なプライドを捨てて助けられる力(受援力)を発揮したのです。
ヘルプを出せる強さ
失敗した時、一番邪魔になるのは過去の栄光(プライド)です。
「俺は元部長だぞ」などと言っていては、誰も助けてくれません。
ゼロになった自分を認め、周囲に感謝し、泥臭く生きる。
その素直さが、V字回復への呼び水となります。

※ お金がなくなっても、信用があれば生きていける。宗茂の生き方は、現代の「信用経済」そのものです。お金(領土)より大切な資産の作り方を学びましょう。
まとめ:人生の敗者復活戦は何度でもある
立花宗茂の人生は、私たちに「失敗の後の生き方」を教えてくれます。
・義理を通せ 誠実さが、将来あなたを救う保険になる。
・腕を磨け 圧倒的なスキルがあれば、周囲が放っておかない。
・プライドを捨てろ 過去の栄光より、今の感謝。素直に助けを求めよ。
もし今、あなたが仕事で失敗して落ち込んでいるなら。
宗茂のことを思い出してください。
「負けたことがある」
というのが、いつか最大の財産になります。
諦めずに牙を研ぎ続けていれば、必ずまた、あなたの舞台(領地)は戻ってきます。



