島津義弘に学ぶ究極の危機管理。生存率0%から生還する「捨て身」の撤退戦

島津義弘に学ぶ究極の危機管理。生存率0%から生還する「捨て身」の撤退戦 歴史コラム
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「プロジェクトが炎上して、もう収拾がつかない」
「会社の方針が変わり、自分のチームだけが完全に孤立してしまった」


ビジネスをしていれば、勝つことばかりではありません。


時には、どうしようもない負け戦に巻き込まれることもあります。


そんな時、リーダーはどう振る舞うべきか?


その究極の答えを持っているのが、戦国最強の猛将、島津義弘(しまづ よしひろ)です。


彼は関ヶ原の戦いで、生存率ほぼ0%という絶望的な状況から生還しました。


今回は、現代のデスマーチにも通じる島津流・究極の危機管理術を解説します。






孤立無援の「負け戦」から始まる

まず、当時の状況を整理しましょう。


関ヶ原の戦いにおいて、島津義弘は圧倒的な不利に立たされていました。


味方の西軍は総崩れ。


周囲は、勝利の勢いに乗る徳川家康の8万の大軍。


対する島津軍は、わずか1500人。


前も後ろも、右も左も敵だらけ。


逃げ道など、どこにもありません。


ビジネスにおける「詰み」の状況


これは現代でもよくある光景です。


現場の意見が握りつぶされ、無理な計画が進み、結果としてプロジェクトが破綻する。



その責任と被害を被るのは、いつも現場です。


しかし、ここで思考停止して会社が悪いと嘆いていても、状況は1ミリも良くなりません。


義弘はここで覚悟を決めました。


自軍(島津)だけは、絶対に生きて帰す。


組織の論理に見切りをつけ、生存という目的にスイッチを切り替えたのです。




常識外れの決断「前へ逃げる」

退路を断たれた義弘が選んだのは、常識外れの作戦でした。


敵の本陣を突き破って、反対側へ抜ける


いわゆる敵中突破(島津の退き口)です。


普通なら、敵のいない後ろへ逃げます。


しかし、後ろはすでに敵に塞がれている。


ならば、一番危険な敵の大将(家康)の本陣へ突撃するしかない。


この狂気とも言える決断には、高度な計算がありました。



なぜ「前」だったのか?

追撃戦において、敵は逃げる背中を見ると本能的に追いかけたくなります。


しかし、死に物狂いで向かってくる敵には恐怖を感じ、一瞬足が止まるものです。


さらに、敵の本陣付近は指揮系統が集中しています。


そこを撹乱すれば、包囲網に穴が開く可能性が最も高かったのです。


危機管理や戦略論に関するビジネス書

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究極の信頼関係「捨て奸(すてがまり)

この撤退戦を語る上で外せないのが、島津家独自の戦法捨て奸(すてがまり)です。


これは、本隊を逃がすために、数名の兵がその場に踏みとどまり、死ぬまで敵を食い止める戦術です。


その兵が全滅したら、また次の数名が踏みとどまる。


トカゲの尻尾切りを繰り返す、壮絶な足止め策でした。



部下はなぜ命を捨てたのか

この戦法で、義弘の甥や最高幹部たちが、次々と義弘の身代わりとなって討ち死にしました。


彼らは命令されたわけではありません。


殿(義弘)さえ生きて帰れば、島津は負けない


そう信じ、自ら志願して盾になったのです。


なぜ、そこまで部下に愛されたのか?


義弘は、普段から兵卒と同じ釜の飯を食べ、身分の低い兵を労うリーダーでした。


平時の信頼貯金

あなたのチームが絶体絶命の危機に陥った時、部下はあなたを守ってくれるでしょうか?

その答えは、危機が起きる前の平時の振る舞いですでに出ています。

いざという時、リーダーは体を張ってくれるか。

部下はあなたの背中を見ています。






生存こそが最大の勝利


多くの犠牲を出しながらも、義弘は奇跡的に故郷・薩摩へ生還しました。


1500人いた兵は、わずか80人ほどになっていたと言われます。


ボロボロの帰還でした。


しかし、この生還が歴史を変えます。


徳川家康でさえ、島津は恐ろしいと恐怖し、戦後の処分で島津家を取り潰すことができませんでした。


結果、島津家は領土を守り抜き、幕末まで続く強大な力を維持したのです。


もし義弘が、プライドにこだわって現地で切腹していたら?


明治維新を成し遂げる未来もなかったはずです。



島津義弘を題材にした歴史小説

※「リーダーのために死ねるか」という極限の問い。わずか1500人で8万の敵中を突破した狂気と奇跡。ビジネス書以上に、真の組織論とリーダーの覚悟が学べる傑作です。




まとめ:逃げることは恥ではない

今回の島津義弘から学ぶべきポイントは3つです。

  • 退路がないなら、一番厳しい相手(本陣)に向かって突破する
  • チームの結束力は、平時の信頼関係(同じ飯を食う)で決まる
  • どんなに無様でも、生きて帰りさえすれば再戦できる


今、あなたが苦しい状況にいるなら。


立ち止まって全滅するくらいなら、前を向いて突っ走りましょう。


死なないために、全力を尽くす


生きてさえいれば、必ず逆転のチャンスは巡ってくるのですから。





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